震災の際の愛犬のごはんは??①地震の経験

こんにちは^^*

 

メールや手作りごはん講座でも最近は特にご質問を頂く震災の際のわんこ達のごはんについて、
今回は私の経験と考えを正直に書きたいと思います。

 

色々な考えや状況があり何が正解と言うものはありませんが、
どれだけ柔軟な対応が出来るかが大切だと思っています。

 

東日本大震災

 

あの年以来、公でちゃんと言う事が無かったのですが
2011年3月11日、その日私は愛犬と福島県の戸建ての知人宅にいました。

 

その場所は震度6弱。
地震が始まった時、家が崩れると思いとっさに愛犬を抱えて玄関ではない網戸だった場所から裸足で外へ飛び出し、近くにあった田んぼの真ん中まで必死に走りました。田んぼの真ん中に立ちすくんでいる中、電柱がぐらんぐらん揺れて車が跳ね、周囲の戸建ての瓦は一斉にガラガラ落ちて行きました。

 

長い地震が終わった直後、それまで穏やかだった空が暗くなり真横から横殴りの強い吹雪が数秒か数分かの間吹き荒れ、何が起こったかもよくわからないまま、ただ映画を見ているような現実とは思えない光景でした。

愛犬はぎゅっと抱きしめた私の腕の中で静かに震えていました。

 

家に戻るとあらゆる所の壁がひび割れ物が散乱し、周りでは大きい橋はズレ、ビルが半倒壊、2階が落ちる、そして何度も来る余震。地震の前には毎回地響きが鳴り、地震警報は既に地震が来ている途中から鳴っていました。

 

水が出ないことに気が付き、地震後確か30分くらいに徒歩すぐのスーパーに行きましたがすでに閉まっていて、コンビニに行ったら出口の外まで続く長蛇の列。コンビニに残っていたのは、少しのお菓子と雑誌やメイク用品くらいだったと思います。お水や食べ物はもちろんドッグフードもありませんでした。

電車や高速も止まりその時はガソリンも思う様に手に入らない状況にすぐになった事を覚えています。その場所から出る方法もわかりませんでした。

 

 

ドッグフードはいつ届く?

 

震災があった時にドッグフードも食べてくれないと困るから、手作りごはんにはしていません。

手作りごはんを覚えるとドッグフード食べてくれなくなっちゃいませんか?

 

こんな意見を聞いたり目にするたびに思うことが3つあります。

 

ドッグフードがいつもあるとは限らない。

 

ガソリンもない、高速も電車も走らない、道が塞がれている。そんな状況で人の食の供給が急がれる中ドッグフードが供給されるのは一体いつだろう。例え大型スーパーに在庫があったとしても、そのスーパーさえ開いていません。その時自宅にそれなりの備えがあれば良いですが、人の食の中であげられるもの、あげてはいけないものを把握していた方がさらに柔軟に応用出来ます。

 

犬は弱い生き物ではない。

 

本当にその時が来たら、栄養バランスがと思っている余裕はナカナカ持てません。人の食も犬の食も食料があるかもわかりません。ドッグフードが無くて食べられなくても、お肉が食べられなくても、手作りごはんがちゃんとした物でなくても、お水とカロリーがあればある程度は(1週間でも)大丈夫です。お互いに痩せるくらいです。(食べればすぐ戻ります)
もしもそこで体調が瞬く間に崩れてしまうのなら、元々健康では無かったかも知れません。または食事ではなく、ストレスから来る体調の崩れが大きいかも知れません。

 

今でも成犬がもし空腹時に吐いてしまうようなら、吐く前にごはんをあげて吐けなくするのでは無く、内蔵を休ませてあげる方が後の愛犬の身体のためになります。1食抜いただけ、空腹時間をちょっと長くしただけで吐いてしまうこと自体、身体で何かが起こっているサインです。
『吐くからごはんをマメにあげて下さい』と言うのは、身体を良い方向に持っていっているのではなく、単に『吐かせない状況を作っている』だけです。食べると吐けなくなるのです。
治っていない証拠に、また空腹になれば吐くを繰り返していると思います。厳しい事を言うようですが、普通の健康体であればその程度の空腹では本来吐きません。1日1食でも丸1日絶食したとしても吐かないのです。

 

そして最後に

 

人はドッグフードよりも手作りごはんの方が美味しい事を
本能的に知ってる。

 

手作りごはんをあげたことのない方から『手作りにしたらドッグフードを食べてくれなくなってしまいそう』と聞くことが本当によくあります。それはドッグフードよりも人のごはんの方が愛犬が好きそうだと思っているからだと感じています^^

 

 

 

つづきは次回に*
私がもしもの際に備えているわんこごはんや防災グッズについてもお伝えしようと思います。